HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの積極的勧奨について
2022年03月29日
令和4年4月から、他の定期接種と同様に、HPVワクチンの個別の勧奨が始まりました。
詳しくは、厚生労働省のホームページをご覧ください。
- 子宮頸がんは、HPVが持続的に感染することで異形性を生じた後、浸潤がんになることが明らかになっています。我が国においては、ほぼ100%の子宮頸がんで高リスク型HPVが検出され、その中でもHPV16/18型が50〜70%を占めます。
- 我が国では、年間1.1万人が子宮頸がんにかかっており、2900人が亡くなられています。
- 公費で接種できるHPVワクチンは、HPV16/18型の感染と子宮頸部の異形性を予防することが示されており、子宮頸がんそのものを予防する効果があることもわかってきています。
当院では、今まで男性へのHPVワクチン接種を積極的に行ってきました。女性への公費接種も行っており、対象は小学校6年生から高校1年生相当の女性です。今までに接種を逃した方で、1997年4月2日以降に生まれた方も無料接種の対象です。
ワクチン接種による感染予防の効果と副反応のリスクの双方について理解した上で、接種をお願いいたします。